グランドカバーの選定(9/2)

理想の庭造りの第一歩としてグランドカバーの選定を行うことにしました。

庭のグランドカバーと言えばやはり、芝生!

いろいろ調べてみるとどうやら芝生にも様々な種類があり、それぞれに特徴があるようです。

芝生を調べる

芝生は大きく夏芝(暖地型)と冬芝(寒地型)の二つに分類されるそうです。

夏芝(暖地型)は、気温が25度以上の暑い気候を好み、冬になると休眠し枯れた状態になるとのこと。尚、日本で一般的な野芝、高麗芝、姫高麗芝といった日本芝やバミューダグラス類、ティフトン類などの西洋芝がこれに該当するようです。

冬芝(寒地型)は、気温が15〜25度程度の穏やかな気候を好み、冬になっても枯れた状態にはならないのですが、夏になると夏枯れを起こす可能性があるとのこと。こちらは、日本芝には該当するものは無く、ブルーグラス類、ベントグラス類、フェスク類などの西洋芝が該当するようです。

ということで芝生にするなら無難に高麗芝か姫高麗芝がよさそうです。冬でも緑を保ちたい場合は、西洋芝(冬芝)を利用したオーバーシーディングという方法もあるようです。

ただ、芝生について調べれば調べるほど管理がかなり大変という問題が・・・。

まず、最盛期の成長力が凄いようで毎週(下手したら週2回)の芝刈りが必要になったり、病気対策の消毒やら追加の施肥やらと休む暇も無くなりそうです。(金銭面でも負担が大きそう)

管理が楽な芝生は他にないものかとさらに調べていると・・・ありました!

「裸足で歩ける柔らかい葉、高密度・濃緑、刈込が少ないから施肥量も減って管理・手入れがしやすい」と正にパーフェクトな芝生が!その名は「TM9(ティーエムナイン)」!

高麗芝をベースにトヨタ自動車株式会社が開発した芝生のようです。

ただし、お値段がかなり張ります。通常の高麗芝と比べて送料込みで3~4倍程度になりそうです。(ネットでの購入しか方法がなさそうなので)

しかも成長が遅い(刈込が少なくなる理由?)ようなので雑草対策にはそこまで向いていないのかと。

芝生以外のグランドカバー素材

そこで芝生については一旦保留とし、前々から気になっていたヒメイワダレソウについて調べてみることにしました。

ヒメイワダレソウは、オシャレな北欧系雑貨屋さんの入り口に植付けられていたので店員さんに尋ねたことで知りました。

調べていくとヒメイワダレソウにもいろいろと仲間があることが分かりました。

そもそもヒメイワダレソウは外来種(原産地:ペルー)であり、リピア(学名:リピアアカネスケンス)という名称で販売されているようです。

他にイワダレソウを検索するとヒットしてくるのがクラピア(スーパーイワダレソウ)です。

これは宇都宮大学・雑草科学研究センター倉持仁志先生による在来種のクマツズラ科に属する多年生植物イワダレソウ(南九州・沖縄に自生)の改良品種とのことです。

クラピアには、今のところS1(白い花)、S2(ピンクの花)、K5(薄ピンクの花)の3種があるようで花の色の違い以外に以下のような特徴があるようです。
・匍匐性(生育スピード)は、S1>S2>K5
・花の数は、S1・S2>K5
・耐寒性・耐病性・耐湿潤性は、K5>S1・S2(耐寒性とは、寒冷条件下でも緑色維持期間が長いという意味)
・K5はS1・S2より春の新芽の展開が2週間ほど早く、冬の休眠開始(枯れ始め)は約2週間遅く、通年で1ヶ月ほど緑の期間が長い

またクラピアに共通して以下の特徴があるようです。
・種子が無い為、植栽した場所でしか繁茂せずに他の植物の生態系を乱さないので管理が容易になる(リピアは種子により想定外の場所で繁茂してしまう)
・被覆のスピードは芝のおよそ十数倍
・リピアに比べ背丈が低く被覆密度が高い為、他の雑草の進入を抑えるのに効果的であり、刈込の必要性が少ない
・劣悪な土壌でも生育する(ph4.5~9.0でも生育)
・耐塩性がある(EC20程度でも生育)
・耐踏圧性がある(人に踏まれて根の張りが活発になる)

選定結果は…

結果として、グランドカバーにはクラプアS1(白い花)を選択しました。

理由は、以下のようになります。
・9月という時期に植付けを行いたい(推奨ギリギリですが)
・芝は管理が大変そう(TM9でも結局、芝特有の作業が発生しそう)
・芝よりも花が咲いたりして表情豊かな庭になりそう
・クラピアは種子をつけないので想定外の繁殖はなさそう(外来種ヒメイワダレソウと比較して)
クラピアは背丈がイワダレソウ系の中で一番低く耐踏圧性もトップクラスなようなので上を歩けるグランドカバーに最適と思われる
・純粋な在来種の改良品種であること
・花の色の好み

早速、発注したので到着が楽しみです。

 

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